本の感想など

「マザーテレサの
真実」


五十嵐 薫著
PHP研究所
 1946年9月10日、ダージリンへ向かう列車の中でマザー・テレサが受けた啓示は何だったのか。「I THIRST. 私は渇く」は、のちのマザー・テレサの生き方を一変させた言葉になります。なぜマザーはロレット・スクールをでてまで「神の愛の宣教者会」を創らなければならなかったのか、その真実は今まで語られることがありませんでした。
 「神の愛の宣教者会」には「I THIRST.私は渇く」と「You did it to me. あなたが私に為してくれた」の二つのキー・ワードがあり、階段の踊り場にあるイエスの像には「I THIRST.」と刻まれていて印象的です。
 この本を読むと、二つのキーワードがすとんと心に落ち着きます。この二つの意味を知り、マザー・テレサの施設でボランティアを体験することで、理解を超えた「意味」がわかってきます。人生が与えてくれた「意味」が体験としての理解になります。
 後継者のシスター・ニルマラは、特別に著者が筆を執ることを許してくださったようです。マザー・テレサとの関係の深い、著者ならではの内容になっていると思います。
 マザー・テレサのもとでボランティアおこなう方だけでなく、広くボランティアをおこなう方の必携の書であると思います。





「子どもに
愛を伝える方法」


田上時子+エリザベス・クレアー著
築地書館
 愛を伝えているはずなのに、すれ違っている二人の気持ち。伝えようとすればするほど、空回りしうまく伝わらず、ついには怒りに変わってしまったことはありませんか。
 私も「どうして、伝わらないんだろう。」「わかってもらえないんだろう。」と、ついつい相手を責める方ばかりに気持ちがいってしまい、最後には相手に怒りをぶつけることになることが多くありました。
 しかし、この本を読んでビックリ。愛を伝えるには、適切な方法があったのです。きっとみなさんは、すでにご存じのことと思いますが、そんなこと、私は意識したこともありませんでした。愛の伝え方は次の通りだそうです。

『五つの愛の伝え方』
  • 「言葉」で伝える。
  • 「スキンシップ」で表現する。
  • 「時間」をともに過ごす。
  • 「贈り物」に込める。
  • 「サービス」相手の望むことをする。


  •  愛を伝えるには、その方法が受け取る側に理解されていないと、伝わりません。相手が求める愛の表現方法は何か知って、その方法で愛を表現することが大切なのだそうです。
     この本を読んで、自分の子どもが求めている表現方法を探ってみました。今までは「スキンシップ」が好きかなと思っていたのですが、どうも「時間」をともに過ごすことを、望んでいるようです。「スキンシップ」しなくても、一緒に近くにいるだけで、気持ちが落ち着くようなのです。
     これからは、子どもをよく見、望む表現方法で、愛を伝えられるよになりたいと思います。


    「ほめ言葉の
    シャワー」



    水野スウ/中西万依
    編・著

    mai works
     「ほめ言葉のシャワー」とは水野スウさんが主宰するオープンハウス「紅茶の時間」の中にコミュニケーションの練習をする場「とも時間」」がうまれ、そんな場に来てくれた人々と、ある日ある時行うワークショップのことです。
     「ほめ言葉簿シャワー」に参加した皆さんが思い思いに書いてくださった言葉を集めて一冊にしたのがこの本です。
     「ほめ言葉のシャワー」とは、調布駅の近くにクッキングハウスをはじめたソーシャルワーカーの松浦幸子さんが、自分や相手のいいとこみつけの練習をあれこれ工夫する中から生まれた、ワークショップのひとつだそうです。
     この本は、本当に心が温かくなるような、やさしい言葉で溢れています。とかくほめることを苦手とする日本人であるわたしも、水野さんのおっしゃる「心の入ったありがとうはいつだって相手への最高の認め言葉。とくべつ大きくなくて、立派な言葉でなくて、それで十分」という「認めことば」には納得。「自分も気をつけなくちゃ」と思わせてくれます。
     また、すべての「ほめ言葉」に英訳が添えられ、微妙なニュアンスを味わうことができ、二倍心が温められます。
    最後にわたしの好きな言葉を紹介します。

    どうか、あなたがあなたにほめ言葉を贈る人でいて
       Please be the one to give yourself praise.
                             
    生んでくれてありがとう     生まれてきてくれてありがとう
    Thank you for having me.    Thank you for being born.
    この本が本屋さんで、すぐに手にとることができないのがとても残念です。
    興味のある方は mai works  ( maimai_of_cillz@yahoo.co.jp ) まで。
    マザー・テレサ
    愛の贈り物   世界の母が遺してくれた 大切な教えと言葉

    五十嵐 薫著
    PHP研究所
     私は何回かマザー・テレサの施設で、ボランティアをさせていただく機会に恵まれました。そのとき感じたけれど、うまく言葉にできないでいたもの(心)、それが見事に言葉となって、この本には表現されていました。
     そして、マザーからお聞きした"You did it to me."と"I THIRST."の2つのお言葉。わかったつもりでいたのですが、この本を読んで、すとんと心に落ち、収まりました。今までは、いかに知ったかぶりしていたか、自分の不明さに気付かされた瞬間でした。
     マザーのことをもっと「知りたい。」マザーの施設で「ボランティアしたい。」と考えている方だけでなく、「ボランティアをしたいけど、どうすればいいのかな?」「ボランティアなんて大変こと私には無理。」と思っている方。是非読んでみてください。
     マザーの存在を近くに感じ、生き方にもやる気がわいてくること間違ありません。
    ちゃんと泣ける子に育てよう
    親には子どもの感情を育
    てる義務がある


    大河原美以著
    河出書房新社
     私の子どもは何かといえば「ビャー ビャー」と泣きます。そして近頃は泣きまねも上手に・・・。そんな保育園児を持つ父親がふと手に取った本がこれ。
     良く泣くわが子だから大丈夫。そんな風に高を括っていたのですが、この本を読んでビックリ。目から鱗が落ちました。わが子は「ちゃんと泣きたいよ」と泣いて訴えていたのです。
     よい子に育ってほしいと願うあまり、子どもの行動ばかりに目がいき、一番大切にしなければならない、「心の育ち」から目をそらしていたのです。
     では、どうしてそうなってしまったのか1章の4 「世代を超えた子育ての苦しみの連鎖」で、その謎が解き明かされます。
     子育て真っ最中の親御さんだけではなく、「仕事がうまくいかない」「自分のしたいことが、なかなか見つからない」など「自分の生きにくさ」を感じている方にもお薦めの本です。
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