レインボー通信
◆2003年3月10日発行
(第4期−第5号)
レインボー・ホーム男子寮建設の土地を購入
昨年、10月に男子寮建設のために私募債の募集をさせていただきました。多くの方にお力添えをいただき3月1日現在、私募債の預り金543万円、寄付金332万円(返済不要分)、合計875万円の金額が集まりました。
募集要項の数字と若干異なるのですが、その後の交渉の結果、もっと安い金額で契約ができ、現地法人レインボー・ホームの名前で無事に土地の契約が完了しました。
広さ:26カッタ(1740u、527坪) 金額:208,000ルピー(約567万円) 1坪=約5,000円
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上記の金額の他、境界壁を作り雨季に備えて地面を高くするために、埋め立ての土や砂にいくらかの費用がかかります。
建設着手は2年後を予定していますが、それまでは子ども達の運動場にしようと思っております。現在、埋め立て工事も進み、子ども達がその土地で遊べるようになるのも間近です。
今後も男子寮が完成するまで、私募債の募集は続けてまいります。お力添えお願いいたします。
インド西部地震支援プロジェクトの終了
2001年1月インド西部、グジュラト州をおそった大地震は4万人近い死傷者を出し、多くの孤児達をつくりました。
レインボー・ホームでは2年間に渡って現地カウンター・パートのNGO、Friends of Allと共に現地の災害救助の支援をすべく、当協会より看護士さんを派遣してきました。
被災中心地ブージの復興も少しずつすすみ、子ども達への衛生指導も効果が現れてきたため、3月上旬をもってこの活動を終了させていただきました。
一年をとおし暑さ、寒さの厳しい砂漠に近い地方のこと、献身してくださった野村由香、田中つねみ、笹本秀美、富田絵美子(敬称略)また、事前調査に協力してくださった松本美加さんに、心から感謝申し上げます。
お力添えいただいた方には後日、活動報告と収支報告させていただきます。(五十嵐 記)
衣替えサミット in レインボー・ホーム
日本は寒くてインフルエンザが大流行したとか…。カルカッタはだんだん暖かくなってきました。(最高気温28〜30度、最低気温15〜20度)暑くて冷たいシャワーが恋しくなるのはもうすぐです。
つい先日まではセーターや厚手の冬服を着ていたのですが、「子ども達の服をそろそろ夏物に替えなきゃ」とホームマザーのリリィやギータから言われ、滞在していたボランティアさんにもお手伝い頂いて、倉庫の総入れ替えをしました。
リリィやギータは段ボールにしまってあった夏服を「この服はピントゥ、これはサンジュ、ルパリ…」と次々に選定してくれました。日本なら春物として着られるものもインド人から見れば冬物であって、とっても着れない!と冬物の箱にしまわれていきました。次々に積み重ねられる衣類をボランティアさんたちはあっけに取られながら夏冬別に折り畳んでいって下さいました。リリィやギータはとても愉しそうで、新しい服を着た子ども達を想像しながら熱心に分けていました。
リリィは男の子、ギータは女の子の面倒を見ていますが、お互いに「これはソナリに着せたら?」「これはシバに似合うでしょ!」などいろいろ話し合っていました。29人の子ども達のためともなると熱意がこもるようで、6畳くらいの倉庫は段ボールと衣類、マザー達の熱気でいっぱいになりました。
これも日本から寄付してくださった皆さんのおかげです。ありがとうございます。これからも衣替えサミットは季節が変わるたびに倉庫でおこなわれることでしょう…。
(池田駐在員より)
 レインボー・ホーム訪問記
メーリング・リストから里親、藤井真弓さん 子ども達こんにちは
こんにちは藤井真弓と申します。2003年2月8日から2月14日までレインボー・ホームの子ども達に会いに行ってきました。初日は五十嵐さんが案内していたツアーに参加させて頂き、カルカッタ市内を観光してきました。
レインボー・ホームにずっといるつもりで行ったので、まさか観光にいけると思っていませんでした。マザーハウスやロレットスクールに行くことができラッキーでとてもよい経験ができ大変嬉しく思っています。ありがとうございました。子ども達に会ったのはその日の夕方の遊びの時間でした。みんな元気にいっぱい遊んでいました!私もその中に入って一緒に遊んでいました。子ども達は「アンティ(お姉さん)、アンティ」と言ってそばに寄って来てくれるので、すぐに仲良くなれました。一緒にいるときはとても楽しかったので、毎日毎日がすごく短く感じ、あっという間の一週間でした。
レインボーの大きい子ども達は、小さい子ども達のお世話を大変よくしていました。大きい子は“自分はみんなより大きいから、小さい子の面倒を見てあげないと”という愛情?責任感?のようなものを持っていたようにも思います。時には口で言っても言う事を聞かない子どもに気持ちはよくわかるのですが、苛立って手がでてしまうことや、泣かせてしまうこともありました。大きいからといっても、まだ10才になるかならないかの子どもです。これから成長していくにつれ、そういうことはなくなるでしょう。今はまだ仕方ないのかなぁと思いました。でもみんな、兄弟、仲間を思いやる気持ちや愛情、やさしさをいっぱい持ったステキな子ばかりでした。
私は仕事でたくさんの子ども達をみてきました。レインボーの子ども達は短い間しか見ていないのですが、どこの子も同じだなぁ、と思った点がありました。例えば、子ども同士ケンカしていた時、私は止めるのを少し待ちしばらく見ていました。大きい子が泣いている子をなだめたり話し合いをして、自分たちで解決しているようでした。こういう点は世界共通なのかなぁと思いました。ただ、ちょっと異なる点はやはり生活背景や環境の違いでしょう。スキンシップがやや多いように感じました。ホームでは毎日夢中で遊んでいたので無意識にしていたのですが今思うと、子ども達いっぱい抱きしめたり、いっぱい愛していることは、そういう事に繋がっているんだと思います。
子ども達は、ケンカしている時も遊んでいる時も泣いている時ももちろん笑っている時も、どんな時もとーってもかわいかったです。かわいすぎてすぐに抱きしめたくなり、いつもギュっと抱きしめまくっていました。私は仕事上、たくさんの子どもと接してきましたが、こんなにも子ども達のことを可愛く、愛しく思ったことはありませんでした。子ども達みんなの笑顔は、宝石以上にキラキラしていて、めちゃくちゃかわいく、私を心の底から癒してくれました。
そんな笑顔に囲まれていた私は本当に幸せで、たくさんのパワーをもらいました。言葉もほとんどわからず子ども達と話をしていましたが、言いたいことは何となくわかりました。心と心で通じ合えたように思います。本当に言語なんてどうにでもなるもんだなと実感しました。
お別れの日にはパーティーまで開いていただき本当に嬉しかったです。目から涙が溢れだし、止めることができませんでした。帰りの車に乗るときに「No Go, No Go」と言って私の手を引っ張ってはなしてくれない子どもたちや共に涙を流してくれるかわいい子ども達はとても愛しく、いつまでも一緒にいたいと思いました。日本へ帰るのはとても辛かったです。一日も早く、また子ども達に会うためにレインボー・ホームへ行きたいと強く思いました。
日本に帰ってきて数日経っても「体だけが帰ってきて、中身はインドに置いてきたんやなぁ」と周囲の人から言われます。気がつくと子ども達のことを考えていることが多いです。私は本当にレインボー・ホームへ行ってよかったと思いました。29人のむちゃくちゃかわいい子ども達と少しの間でも一緒にいれたことを本当に幸せだと思います。そしてまたあのかわいい子ども達に会いに行きたいと思います。
 トピックス
2月3日レインボー・ホームでは、サラスワティのお祭りがありました。
サラスワティとは学問や芸術の神様で、日本には弁財天という名で伝わっています。
その日は子ども達がよく勉強できますように、祭司を呼んで儀式を行いました。
また今年3歳になるルパリ、プリヤンカ、警備員の子ども達が勉強をスタートする日です。三人の子ども達は、祭司に手を取ってもらい、ベンガル語のABCを教わりました。
5月25日(日)葉 祥明さん講演会
レインボー国際協会の定期総会のあと、講演会を計画しています。今年は絵本作家で有名な葉祥明さんです。
演題は「心に響く祈り」。葉祥明さんは画家や絵本作家、詩人として活躍されている他、国際協力や様々な活動に積極的に取り組まれておられます。葉さんの優しい言葉や暖かいお話をどうぞ聞きにいらしてください。
時間:14時30分より 場所:府中市民センター・ルミエール(東京) 参加費無料
*** 編集後記 ***
最近英語の力がどんどんついてきている子ども達。今まで学校に通ったことのない子ども達ばかりですから、ベンガル語で手いっぱいの子もいますが、それでも学校から帰って毎日のように家庭教師の先生と勉強に励んでいます。そこで今回、今までの勉強の成果をお手紙にして、里親さん達にお届けすることになりました。
さて実際に届いた手紙を見てみると読めない箇所がいくつかあり、辞書片手にあせる私。大学まで出ているにも関わらず、英語がおぼつかない。こんな私が言うのも変ですが、今の日本の教育では私のような人が多いのではないでしょうか。それは教育を受けさせてもらえることがどこか当たり前で、インドの子ども達のように“勉強したいけど機会に恵まれなかった”という、学ぶことへの意欲に欠けてしまったようにも思えます。生きること、学ぶ事への意欲を彼らから学ばせてもらっているんだと改めて思いました。(西川)
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