レインボー通信
◆2002年8月1日発行
(第4期−第2号)
インド西部地震今期の支援活動
| 昨年1月26日インド共和国記念日にグジュラト州を襲ったインド西部地震の被災者のために、働いていた2名の看護婦さんが、いったん今期の活動を終えました。来期は11月に再開を予定していますが、以下は、石原知佳さん(23才)の感想です。 |
私達が3ヶ月間行ってきた事は、歯を磨く事、手を洗う事、爪を切る事などの基本的な日常生活衛生の必要性を、子ども達に教えるというささいな事でした。 水のない村へは10リットルの水を抱えて通い、毎日毎日同じ事を繰り返しました。いつの間にか子ども達で準備から後片付けまで行うようになり、水も子ども達で用意するようになりました。そして私達が行くと子ども達から手を見せて、「きれい?」と嬉しそうに聞いてくることが毎日の恒例となりました。
別れる時、涙を流してくれた子ども達をみて形としては残らなくても、心に残るモノは与えることができたのなら、それが何より大切なのではないかと感じました。そして子ども達と一緒に大泣きしてしまった自分自身も、たくさんの目には見えないモノを与えられていた事に気づかされました。
グジュラト州カッチ県は砂漠地帯で私達のいた時期は40度以上の猛暑が続きました。だから確かにここに水は必要です。栄養のある食べ物を与えてあげることも必要です。勉強道具を与えてあげることも必要です。しかし、物を与えるだけでは不十分なことがわかりました。
歯ブラシをあげるだけでなく、石鹸をあげるだけでなく、なぜ歯を磨かなければならないのか、なぜ手を洗わなければならないのか、一つひとつの物に込められた意味を伝えていくことが今回の私達の役割りであったように感じています。
私は残念ながら大金を寄付することはできませんが、健康な体だけはあるので、皆様の寄付して下さったお金で、こうして現地でボランティアをし、貴重な経験をさせて頂く事ができました。それぞれがそれぞれの出来ることを、心を込めて行うことにボランティアの意味があると思いました。大切なのは、マザー・テレサが言われたように、どれだけたくさんの事や偉大なことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです。
それを大切にしているNGOの現地フレンズ・オブ・オールとレインボー国際協会に出会えた事に感謝します。
今後の予定とお願い
・8月5日(月) 京王線分倍河原駅近く、居酒屋「風」にてガレージセールを開催します。
・8月24日(土)、25日(日) 府中市主催のグリーンプラザフェアに、府中市のNPO団体として参加します。活動報告の他に、さをり織り体験コーナーも設けます。
皆さん、どうぞ遊びに来てください。
*当日お手伝いして下さる方も募集しています*
レインボー・ホームから必要備品の要請がありました。 ご協力して下さる方がおられましたら、府中事務局までご連絡ください。 バンドエイド・イソジン消毒液(うがい用ではないタイプ)・タオル(フェイスタオル、バスタオル色柄ものがよい)・シャンプー・箱型の缶、化粧箱・事務用クリップ(黒くて大きいもの)・スティックのり・クリアファイル・セロテープ・ファスナー(子どものズボンやワンピース用と通学鞄に利用できるもの)・裁縫用マジックテープ・漂白剤(キッチンハイター)・100円SHOPのタッパー(こどものランチボックスに利用できるもの)
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 夏休みの思い出
三菱化学工場の見学
6月8日(土)、三菱化学工場の工場長、西尾様からご招待を頂いてレインボーホームの子ども達は、ホームから120Kmも離れた工場地帯でポリエステルの製造がなされているところを、見学させて頂きました。
朝7:30、エアコンがついている立派な車が3台も迎えに来て、いざ出発。工場までは途中、船に乗りフーグリ河を渡らなければなりません。子ども達にとっては初めての経験。どの子もワクワク、ドキドキの連続です。船の上では純子ママに飴をもらった子ども達、その包み紙をポイ捨てせず「純子ママ、ゴミ箱がないよ」といったので、純子ママは子ども達のマナーのよさに大感激でした。
対岸に着き、今度は大きな貸し切りバスに揺られ、ようやく到着。西尾さんと、大きなミッキーの置物にお出迎えをしてもらった子ども達は、西尾さんが用意してくださった水着を着てプールで遊ぶことになりました。子ども達は子供用プールで浮き輪に乗ったり、水遊びしていましたが、お兄さんのシバとラジューは、とってもチャレンジャーで、大人用プールで西尾さんと一緒に、泳ぎの練習に励みました。一時間近く遊んだ後は、シャワーを浴びてお食事です。ごちそうが並んだダイニングでは、どの子もすっかりお坊ちゃま、お嬢様になってしまい、大人顔負けなほど食べました。
午後は工場見学。広大な敷地、大きな建物、たくさんのパイプに子ども達はビックリ見入っていました。コンピュータールームには見たこともない設備、監視モニターなどもあり、子ども達はひとつひとつ優しい言葉で説明を受け、感心していました。見学後には(株)三菱化学の皆さんと記念撮影をし、帰路につきました。
帰りも移動疲れを見せるどころかバスの中、船の中、車の中、歌を唄ったり、おしゃべりで大忙しでした。船の上ではシバとビクラムがフーグリー河をじっと眺め、黄昏るその姿は何を思い馳せているのか?渋い俳優のようでした(笑)
西尾さんからたくさんのおもちゃや、洋服、豪勢な食事に大きな望遠鏡、何よりスタッフの方々の大きな愛と笑顔をプレゼントして頂きました。子ども達にとっては素敵な夏休みの思い出。きっとこの日を一生忘れないでしょう!
〜 純子ママ談 〜
シャワータイムの後、注文の多い女の子たち。「エアコン入れて〜靴履かせて〜髪とかして〜」とママというよりレディ相手に召使いのおばさん状態でした(笑)
 お知らせ
活動報告会と岩間浩氏講演会
10月27日、レインボー国際協会の活動報告と世界教育連盟(WWF)日本支部常任理事・事務局長を務める、岩間浩氏によるチャリティー講演会を行います。
国士舘大学の教授でもある岩間先生に、地球市民の育成を考えた『わかち合いの教育』をわかりやすくお話ししていただきます。
日時: 平成14年10月27日(日) 13:30〜16:00
場所: 府中市中央文化センター講堂
参加料:無料、一般参加自由
★山元加津子氏チャリティー講演会★ 「みんな そのままで すてき」
日本中を感動で包み込んでいるあの“やまもっちゃん”こと山元加津子先生に養護学校で出会った子ども達との、心を揺さぶるエピソードの数々をお話しして頂きます。
泣き虫でうっかり屋の先生だけど、そばにいると辛いことも悲しいこともみんな優しく包んでくれるやまもっちゃん。著作や本、子ども達の作品展などを通して子ども達が社会により理解されるように活動中です。
日時: 平成14年12月15日(日) 13:00〜15:30 受付開始13:00より 場所: 府中市グリーンプラザ 6階大会議室 参加料:前売り−800円、当日−1000円
| 山元加津子さん講演録集「みんな大好き」1・2・3集 共に320円 *講演会、本のお申し込みは当協会まで |
*** 編集後記 ***
最近のレインボーのメーリング・リスト田中都紀子さんの話である。
「私は昨年の12月23日に誕生した長男の、慣れない新米ママをやってます。先日ある夢を見ました。なにかの事故で子どもが大怪我をしてしまうのです。子どもはショックで「痛い」と言って泣くこともなく、ただただ空を見つめていました。駆けつけた私はその姿を見て、狂ってしまいそうでした。
私はあまりの驚きに夢から覚め、飛び起きて、隣に寝ている子どもを確認しました。いつものように気持ちよさそうに寝ている子どもを見ても、私の動悸はしばらく止まりませんでした。私は初めて、自分より大切なものを持ったことの大きさを知りました。うまく言えないのですが、自分が痛むよりもつらいことがあるのだと知りました。(後略)」
それを読んで私は、三年前に亡くなった母のことを思った。幼い頃、煮立った湯を浴びて全身やけどをした時に、生死をさまよっている自分を、母はどんな気持ちで守っていてくれていただろうか、はるか彼方に薄れた記憶と交錯して、ふっと、しかもはっきりとレインボー・ホームの子ども達に、「ああ、こんな母さんがいたら」と思った。(五十嵐)
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