レインボー通信
◆2002年3月10日発行
(第3期−第5号)
インド西部地震救援ボランティアを再開
昨年1月26日インドの共和国記念日にグジュラト州を襲ったインド西部地震を覚えているでしょうか。NPO法人レインボー国際協会では即、被災者救援のために募金をつのったところ、兵庫県のNPO法人国際エンゼル協会からの協力も含め、多くの義捐金があつまりました。また郵政事業庁国際ボランティア貯金からも配分金をいただきました。その収支の中間報告をさせていただきます。
| インド西部地震義捐金収支 中間報告 |
| 【収入の部】 |
| 【支出の部】 |
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| 1.寄付(レインボー国際協会) | 2,366,211 | 1.寄付支出(子どもの権利センター) | 100,000 |
| 2.寄付(国際エンゼル協会) | 640,000 | 2.寄付支出(フレンズ・オブ・オール) | 1,997,300 |
| 3.ボランティア貯金配分金 | 1,541,000 | 3.医療品 | 236,000 |
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| 4.活動資金 | 917,321 |
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| 5.現地調査費 | 114,320 |
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| 6.通信費等 | 23,046 |
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| 7.残金(今後の活動資金) | 1,159,224 |
| 4,547,211 | 4,547,211 |
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当協会では現地のカウンター・パート、Friends of Allの事業を援助するために田中つねみさんと野村由香さん、二人の看護婦を派遣し、被災者の救援活動に入りました。
ところが昨年9月、世界を震わした同時多発テロにともなうタリバン報復攻撃によって、アフガニスタン、パキスタンは戦場となりました。
地震の中心地ブージはパキスタンとの国境に近く、情勢不安のため昨年10月、二人の看護婦さんの引きあげ、事業の一時中断を判断せざるを得ませんでした。
その後タリバン政権が崩壊し、多くのNGOがアフガニスタン復興支援を始めました。当協会もフレンズ・オブ・オールとの事業の再開のために準備を始めました。ブージでは被災後一年を過ぎた現在もその傷跡は深く今も尚、仮説テントの中で生活を余儀なくされている人がたくさんいます。(以下のFriends of AllからのEメールを参照)
2月20日インド西部地震被災者の救援再開のために、笹本秀美さんと石原知佳さん、二人の看護婦さんがカルカッタのレインボー・ホームを出発しました。
二人の活躍は、随時レインボー通信で報告させていただきます。
 レインボー・ホーム 新しい子ども達
レインボーホームに家族が増えました
前回のレインボー通信でもお伝えしましたが、正式にギータが2番目のお母さんとなり、子どもも増えたレインボーホーム。今回はニューファミリーの紹介です。
ディバニタ・チャタジー(女)1995年2月9日生
2番目のお母さん、ギータの娘。ちょっと我が儘で泣き虫さん。お洒落とダンスが大好きで、ダンスは本当に上手。
食べ物の好き嫌いが多く、ミルクは特に嫌々飲んでいる。マラのいうことは必ずきく。
ソナリ・ムカジー(女)1997年10月17日生
ルパリの姉。ホームに来た当初は話す言葉もはっきりせず、弱々しかったが、今は元気いっぱい。シャワータイムが大好き。自分で洗いたいとせがむ。現在はみそっぱで、垂れ目のかわいい子。
ルパリ・ムカジー(女)2000年7月26日生
姉ソナリとともに12月にレインボーに仲間入り。まだ1歳のルパリは大人の言っていることがちゃんとわかっている。食欲が旺盛で3歳児並みの食べっぷり。来た当初に泣いてばかりいたため、あやしていたのが抱き癖となってしまい、誰にでも抱っこをせがむ。レインボーの子ども達もよく面倒をみている。
ランジャナ・カモルカール(女)あだ名はピンキー1994年9月8日生 サンジュ・カルモカール(男)1997年7月26日生
弟のサンジュと共に引きとる。ピンキーはマラに続いてお姉ちゃんぶりをする、しきり屋さん。
弟のサンジュが変なことを言ったり、乱暴をすると、すかさず叱ったり。色っぽいピンキー、将来どれほどの美女になるのか乞うご期待。
サンジュはお姉ちゃんのピンキーとレインボーホームへ来たばかり。言葉使いも乱暴だが、ただ今レインボーファミリーの中で礼儀も態度も特訓中。
2番目のホームマザー、ギータ・チャタジー
娘のディパニタとレインボーホームで生活することになったギータは、お料理上手。優しい性格で子ども達もすっかりなついている。
*ラビンドラさん一家*
レインボーホームの用務員を務めるラビンドラさん。奥さんのシーマさん、シバム、スシュマ、サッデアムのかわいい子ども達と共にレインボーホームで生活しています。
被災地ブージ、Friends of AllからのEメール
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2002年2月5日
五十嵐さんへ
現在、私達は6ヵ所の子どもの施設で仕事しています。1ヵ所は昨年12月立ち上げた場所、残りの5ヵ所はあなたも行ったことがある場所です。そこで毎日の基本的な保健衛生の指導を見ていきたいと思っています。
最近たくさんの子ども達が目や耳の感染症、風邪や、咳、熱で苦しんでいます。皮膚病は比較的少なくなりました。しかし地元の小児科医による技術のない処置やタイミングの悪い治療によって、手遅れとなったケースが目立ちます。地震で裂けた傷を、間違って接合したために機能不全を起こしてしまって悩んでいるのは、大人達ばかりではありません。
保健衛生の指導が欠如しているために、寄生虫や貧血で苦しんでいる子ども達も多いです。親は毎日の食べ物の中に果物など健康を配慮する食べ物を与えることまでは、頭が回りません。この事は、悲惨なブージのほんの一部なんです。
五十嵐さん、あなたがここの子ども達のことを心配してくれていること、本当に嬉しく思います。
昨年の1月26日に起きた大地震のことを忘れてしまった人は、少なくないように思います。国際機関の注目はもはやアフガニスタンやパキスタンに移ってしまったかのように思います。私達は彼らがそれらの国を援助しなければいけないということもわかっています。しかし、あなたがブージの人達のために変わらぬサポート、支援、そしてずっと関心を持ち続けてくださったことに、私達は敬意を示したいのです。次のメールを待ってください。 誠意を込めて。
フレンズ・オブ・オール 川根 友
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グジュラト州NGOフレンズ・オブ・オールの代表、プレム・クマール氏 (奥さんは川根友さん)の家族と、レインボー・ホームのメンバー達。
純子ママ便り
今回は囲碁教室にマラとシバを連れていったお話です。
カルカッタ日本総領事館の領事さんが、ボランティアで毎週日曜日囲碁教室をやっています。集中力を身につけさせるという事と、日本の文化を体験させたいと思い、最年長のマラ(女の子8歳)とシバ(男の子7歳)を連れて行くことにしました。
二人はレインボー周辺の地域以外あまり遠いところに出たことがないので、タクシーの窓から見える景色にはしゃぎ、すっかりピクニック気分。
領事さんのお宅は5階建てのマンションで、エレベーターがあります。(インドにはあまりありません)マラは初めて乗るエレベーターを恐がり、私に抱きつき手を握ったまま離さず「こわい!こわい!」と言っていました。(かわいいでしょ!)
囲碁教室では、インド人の男の人も習いに来ていたので、その人からベンガル語で習うことができました。
遊ばせながら学ばせるというやり方で、わざと勝たせて興味を持たせるといった感じです。
一時間して皆さんとティータイム。綺麗なカップでミルクティーとクッキーが出され、二人ともちょっと気取っていましたよ。
二人にとっては見る物触れるもの初めての事、物、ばかりで洋式のトイレの使い方に戸惑ったりもしていました。(レインボーのトイレは全部、和式)
どこの国の子供もやはり一緒!少しその場に慣れてくると、きょろきょろ、ちょろちょろしてきます(笑)私はすっかりお母さん気分なので「見るのはいいけど触らないでね。」と注意して、内心は何か壊したりしないかとドキドキでした。私自身も子どもを連れての外出は初めてだったのですが、自分の子どもの小さい時のことを思い出しながら…本当に楽しませてもらいました。
マラとシバ、そして堀内総領事さんに感謝。(2002/01/24 メーリングリストより)
駐在員さん日記
一昨日前、インド心の旅に参加されている一ノ宮博子さんという方が、レインボーに来られ、子ども達の前でピエロの格好をしてマジックをして下さいました。子ども達は一ノ宮さんのピエロ姿のダンスや、マジックに大喜びでした。大人たちは子ども達の後ろで眺めていただけですが、ホームマザーのリリー(23歳)は一ノ宮さんのカモにされました。「あなたもピエロの格好になりなさい。」というのです。
リリーは普段、子ども達の躾もしっかりしていますから、子ども達は≪リリーママの前では変なことをしてはいけない≫という意識があります。リリーは根っからのインディアン・レディです。ですから≪人前で変な姿をさらしてはいけない≫という不文律があります。「おお ̄私にはできません。」といっていました。しかし私は≪これはグッド・アイデアだ≫と思い、「彼女は大切なゲストなんだ。彼女のお願いに応えてあげてくれよ。頼むよ。」といって説得しました。するとリリーは「わかりました。ストックルームで着替えてきます。」と渋々歩いていきました。
しばらくするとストックルームからリリーが「イケダ、ミスターイケダ!」と私を呼びます。行ってみるとドアから顔だけを出したリリーが切なそうな顔で「キャンノット、外に出られません」と言います。「大丈夫だよ。みんな待ってるよ。」と言いましたが、それでも「出られません‥‥」と言い続けています。
それを見た一ノ宮さんは黙ってはいません。「さぁさぁ出ていらっしゃい!あなたは綺麗よ。とても素敵だから出てらっしゃい」と言ってリリーの腕を引っ張ります。リリーは「ノー、マダム!アイキャンノット」と言ってドアの奥に隠れようとします。そこで私は「OKリリー。外に出なくていいよ。皆を呼んでくるから。」と言って皆のいる広場に向かいました。私の後ろでリリーは「オー・マイゴッド!」です。
私は子ども達を連れてストックルームにはいりました。子ども達はマジック以上に大喜び。そこまでくるとリリーも観念して、「OK、写真でもなんでも撮ってちょうだい」と子ども達と一緒にカメラに向けてニッコリ。(2002/02/20 メーリングリストより)
 トピックス
レインボー・ホームにサンタさん
去る12月25日のこと、レインボー・ホームでクリスマス会がありました。大きなケーキにろうそくを立て、ホーム・ソング「デ・トゥジェ」を唱っているところに、純子ママ達が用意した子ども達へのプレゼントの大きな袋を担いで、サンタクロースが登場。それが五十嵐パパの変装とは気がつかないシュボは顔を引きつらせワンワン泣きだし、つられてリーマも泣いてしまい、大パニック。
子ども達はプレゼントをもらっても、にっこりするまでずいぶん時間がかかりました。そりゃそうだよね、初めて見たサンタさんだったんだから。
定期総会 5月18日(土) 音楽評論家 湯川れい子氏講演
今年の特定非営利活動法人レインボー国際協会の定期総会は、5月18日(土)に決まりました。午後1時より、会員による総会、そして2時から湯川れい子先生による講演会を用意しております。会員の方には後日、詳細案内を申し上げます。
☆☆ 一般参加自由 \(^。^)/ 入場無料 ☆☆
講演会は、どなたでも自由に入場できます。
*** 編集後記 ***
今回、レインボー・ホームに七才の女の子と四才の男の子の、兄弟がやってきました。男の子は私に会うといきなり「五ルピーほしい」とせがみました。初めてのことです。どんな環境にいた子なんだろうと、スタッフに聞きました。赤線に住んでいたそうです。
彼は時々、嫌がるリーマや他の子にキスします。お姉ちゃんもそうです。これは母親のまねをしているんだと思って私はとても問題を感じました。
そして言葉も荒く暴力的にもなります。一瞬、この子どもを受け入れたら、他の子どもが悪くなるのではないかと思いました。みんなはどう思っているか、帰すんだったら早いほうが良いと思い、みんなでミーティングをもちました。
嬉しかったです。全員、同じ考えになりました。この子どもは神様の贈り物、もしこの子どもを私たちが受け入れなかったら、誰も受け入れることができない。レインボー・ホームの意味がない。この子がどうなっていくか、この先、問題を起こすのか、それは誰にもわからない。でもこの姉弟のために私達は最善をつくそうという気持ちに一致しました。
そのあと祈りの部屋でなんと良い仲間達だろうと感謝していると、「私がいる」と言ってくれるいつもの声がありました。(五十嵐)
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